豚コレラとは?なぜ殺処分するの?食べたらどうなる?ワクチン接種は

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動物の感染症として

「鳥インフルエンザ」「豚コレラ」という言葉を

ニュースで耳にしたことの無い人はいないのではないでしょうか?

 

感染した鳥や豚を発見すると「殺処分」されていますが

何故、殺処分しないといけないのでしょうか?

 

また、万が一この感染症に犯された家畜の肉を

人間が食した場合、人体への影響はあるのでしょうか?

この感染症を未然に防ぐワクチンなどはないのでしょうか?

今回は「豚コレラ」について調べていきたいと思います。

 

また、2020年1月に発生した沖縄県での豚コレラに関してはこちら

【豚コレラ】沖縄への感染経路は?自衛隊の防疫作業の内容は




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豚コレラとは?なぜ殺処分するの?食べたらどうなるの?

豚コレラとは

豚コレラウィルスにより起こる

豚・イノシシによる熱性伝染病

 

感染した豚の、糞尿・涙・唾液中にウィルスを排泄し

その排泄した体液に接触することで他の個体へ伝染していきます。

 

世界各国で豚コレラは分布していますが

北米、スウェーデン、オーストラリアでは清浄化が成功しています。

豚コレラの症状

約40℃の高熱ののち起立不能になり、便秘、悪臭を伴う下痢、発疹や紫斑が生じおおむね1週間~10日ほどで死亡する

 

と言われていましたが最近では特徴的んば症状が出ない場合もあり目に見えてわかるような症状である

  • 耳翼の紫斑
  • 食欲不振
  • 元気がない
  • 結膜炎

などがある場合は豚コレラが疑われるそうです。

また、重症化した場合には後駆麻痺や運動失調、四肢の麻痺などが症状として出ている例があるそうです。

感染した豚をなぜ殺処分するの?

豚コレラウィルスの特徴として

  • 一度感染したら有効な治療法はない
  • 強い感染力
  • 高い致死率

また、家畜伝染病予防法の中で家畜法定伝染病に指定されていて
感染した個体が確認された場合、公的な防疫措置を講ずることが定められています。

 

以上のことから感染拡大を防ぐため殺処分せざるを得ない状況です。

万が一食べてしまったら?

  • 人に感染する病気ではない
  • 万が一、豚コレラに感染した豚やイノシシの肉や内臓を食しても人体への影響はない
  • 感染豚の肉が市場に出回ることはない

農林水産省のホームページにて発表されています。

 

野生のイノシシから豚コレラの発生が確認された県

※2020年5月16日現在※

岐阜県、愛知県、三重県、福井県、長野県、埼玉県、山梨県、沖縄県で(8県)豚コレラの発生が確認されています。

養豚場から豚コレラが確認された府県

※2020年5月16日現在※

岐阜県、愛知県、三重県、福井県、長野県、富山県、石川県、滋賀県、埼玉県、群馬県、静岡県、山梨県、新潟県、京都府、神奈川県(1府14県)で豚コレラの発生が確認されています。

 

 




豚コレラのワクチン問題

豚コレラに感染してしまった場合、治療法はなく死亡してしまいますが

未然に防ぐためのワクチンは1969年に開発されています。

このワクチンは豚コレラの感染予防に有用とされています。

 

ですが、中々政府はワクチンの接種を認めてきませんでした。

その理由を調べていきたいと思います。

清浄国か、非清浄国か

日本は1992年を最後に豚コレラの発生を2018年までの26年間

発生させるのをワクチンを用い抑えてきました。

※ワクチンの接種は一度豚を豚コレラに感染させるものなので

ワクチンの接種をしたままだと完全なる清浄国ではありません。

 

2006年にワクチンの接種を辞め

一年後の2007年に「豚コレラ清浄国」になりました。

この「豚コレラ清浄国」というのは一つのブランドのようなもので

世界のお墨付きにより国外へ養豚を輸出できるようになりました

 

つまり・・・

「豚コレラ清浄国でなければ海外へ輸出することができない」のです!

 

そしてワクチンを接種しなければ

最後の発生から3カ月で清浄国への復帰ができますが

ワクチンを接種した場合、最後の接種から最低でも1年間は清浄国への復帰はできません

 

日本政府としては2018年9月の豚コレラ発生時に

清浄国の認定を停止されているため一刻でも早く清浄国への復帰を果たし

日本の豚を世界に輸出したいと考えていました。

 




※最新情報※ワクチン接種を容認

 

 




まとめ

今回は「豚コレラ」について調べてきましたがいかがでしたでしょうか?

人体への影響はないものの、大量の豚やイノシシに感染し

死に至らしめるこの「豚コレラ」の凄惨さも伝わってきました。

 

また、自衛隊による大量の殺処分も人の手で行われていて

屠殺とはまた違った心境になるのではないかと考えさせられました。

 

国外への輸出が国益、養豚農家にとってもいいことではあるのですが

感染被害がここまで広がる前に何とかならなかったのだろうかという気持ちもわからなくはないですよね。

 

今後の政府の動きにも注目していきたいと思います。

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